私の母乳育児格闘記①
以前にもちらっと書かせて頂いたように、
私なかなか壮絶な母乳育児体験をしました。
一概に誰かと比較することは出来ないので、私よりももっともっと大変だった方もいるかもしれませんが、私なりに心身ともに病んでいたと言っても過言ではなかったかと思います。
そして私は実は助産師なんです。
と言っても、仕事を辞めたタイミングで妊娠し、出産後も仕事はしていないため、今は助産師免許を持つ主婦です。
そして、助産師として働いていた際、ノーリスクなお産から超ハイリスクなお産までさまざまなお産を目の当たりにしていたので、
いざ自分が妊娠すると、
「妊娠出産は何が起こるかわからない!」と
どちらかといえば何かしらの異常を心配しながら過ごしていました。
お腹の中にいるときは赤ちゃんからの元気なサインは胎動くらいで、
「今元気なのかな?ちゃんと大きくなってるかな?」と
まだ見ぬお腹の子のことを心配しては
「無事に産んであげられたら育児は目の前の子を全力で育てればいいし、沢山の人に一緒に育ててもらおう。でもお腹にいる間は私しかこの子を守れないんだ!」と妊娠、出産のリスクしか考えず産後のこのとなどあまり深刻には考えていませんでした。
そして選んだ病院はNICUも完備されている総合周産期医療センター認定の大病院にしました。
助産院でのお産も考えましたが、妊娠初期の血圧が高めだったことが一番の理由でした。
「妊娠初期からこんな血圧で絶対何か異常が起こる!私はきっと妊娠高血圧症候群で緊急帝王切開で産むんだ。」なんてことまで考えながら過ごしていたのに、
妊娠経過は私の予想とは反して概ね良好。
(概ねというのは細かくいえば、妊娠後期に血圧がじわりと上がったり、胎児がやや小さめだったり…などがありましたので)
そしてお産も超順調!!
助産師の私が言うのも何ですが安産そのものでした。
(助産師として働いていた時にもお産が順調な人とそうでない人で身体的なリスクの違いももちろんありますが、精神的な部分もすごく大きいと感じていましたが、自分が出産してまさにそのことを身をもって体験した気がしました)
→このことに関してはまた後ほど書きたいと思います。
私の分娩所要時間は11時間
(ちなみに初産で平均16〜17時間)
病院入院時の子宮口はすでに8cm
最後会陰切開はしましたが、
何と分娩時の出血もわずか80ml
(通常500ml以上が分娩時異常出血となるので、正常でも約ペットボトル一本分くらいは出血します)
なので産後は超元気!!
無駄に心配した妊娠、出産を乗り越え元気な我が子を抱く元気な私。
「よーし!これからは見えない我が子を心配することなく、目の前の可愛い我が子に沢山愛情を注ぐぞー!母乳育児が軌道にのるまでの1時間ごとの授乳もどんとこい!とりあえずおっぱい吸わせまくって母乳育児を軌道に乗せて育児を思いっきり楽しもう!」
なんて考えていましたが、そこから私の想像をはるかに超える出来事が次々起こりました。
育児を楽しめるようになるまで半年、いや一年近くはかかることになるとは…
この続きはまた次回書きますね。
写真は正期産(37週)で撮ったマタニティフォト
壮絶な産後になるとは露とも思っていない私でした。