母乳育児格闘記②
出産後、無事にこの手に我が子を抱くことができて、私の楽しい育児が華々しくスタートしたつもりでいました。
そう出産後1日目までは…
前回のブログにも書きましたが、私の出産は助産師の私が言うのも何ですが、とても安産だったと思います。
出産後2時間、動き回れるくらい元気な私
(お産直後は出血や骨盤も緩んでいるのでむやみに歩き回ることは控えた方がいい場合もあります)
会陰切開はしたので会陰の何とも言えない痛み(たぶん縫合によるつっぱる痛み)はありましたが、分娩時出血は極々少量で貧血もなく、分娩による睡眠不足も疲労も大してなくてスタスタ歩き回れるほど出産直後から元気そのものでした!
そしてその横には可愛い可愛い我が子。
「んー幸せー♡」
おっぱいに関しても、軌道に乗るまでの頻回授乳は助産師の経験上も沢山目の当たりにしてきたし、頻回授乳がとても大切だということも十分分かっていたので、やる気満々で授乳していました。
なので、1時間おきなんてものではなく30分おきくらいに授乳しては幸せを感じていました。
そんな時間も出産後2日目には幸せ以上に不安な気持ちが強くなりました。
まずは、朝一番の体重測定で赤ちゃんの体重が11%まで減っていました。
赤ちゃんは生理的体重減少と言って、生後3日目くらいまで体重が減ります。
その正常範囲が出生体重の10%とされています。
よく赤ちゃんはお腹の中からお弁当と水筒を持って産まれてくると言われます。
そのお弁当と水筒を使い切るのが大体生後3日目くらいまで。
そしてそれに合わせたかのように、おっぱいが出始めるのも出産後3日目くらいからなんです。
そう。おっぱいは産んだらすぐ出るようになるものではないんです。
はじめは1、2本乳管が開通し押すとじわっとにじむ程度。又はまだ全く乳管が開通していない人もいます。
その状態から赤ちゃんに頻回に吸ってもらうことで乳管がさらに開通し、乳汁産生のホルモンも出ておっぱいが出るようになってくるのがちょうど3日目辺りになります。
うまい具合に母と子の授乳のバランスができてますよね。
それなのに
我が子は生後2日目にして11%体重が減っていました。
つまり、生後2日目にして早くもお弁当と水筒は枯渇してしまったのです。
そして私のおっぱいも一般的な初産婦さんと同じようにまだ2日目で大して母乳も出ていなかったので、息子はさらに干からびてしまう…
「なんとかおっぱいを出さなければ…!」
そんな焦りが私を襲いました。
そしてさらに追い討ちをかけて、我が子が低血糖になっているとのこと。
私の出産した病院では体重減少が10%を超えると採血をして低血糖になっていないか確認することになっていました。
低血糖になっていた我が子は糖水(砂糖水)を飲ませてそれでも低血糖ならNICUに入院することになると。
そう言われて私は
医学的に言っていることは十分に分かるけど、
「低血糖?何で?!お産のストレスが強かったのかな…NICUに入院…生後2日で体重11%減ってことは絶対明日ももっと体重減っちゃうよね…どうしよう。ごめんね。」
こんな思いがこみ上げ、昨日までの幸せよりも心配で不安でいっぱいになりました。
そして祈るように検査結果を待ちました。
再検査の結果は血糖値は正常。
ほっと一安心していたのもつかの間…
一難去ってまた一難。
また新たな問題が発生したのでした…